どうも、ひで(@hidetoshitwitt )です。
本記事で紹介する「QCY MeloBuds N70」は以下のような点で、これまでの1万円以下の製品を大きく凌駕するワイヤレスイヤホン。
- 1万円以下クラスを超える多彩&充実の機能群
- 1万円以下クラスを次のステップに進める次世代ドライバーによるリスニング体験

でも、本当にこの価格でこんなの実現できる!?
もしかすると、この記事に来られた方の多くはこんな疑問をお持ちかも。






すでにより上の価格帯のMEMSドライバー搭載モデルを愛用中の筆者。
実際、MEMS&10mmダイナミックドライバー搭載の「QCY MeloBuds N70」には期待と同時に不安を抱えていたのも確か。
そんなこともあり、今回はかなり時間をかけじっくりと本製品を試しました。その結果はというと・・



限られた予算内とことんこだわるなら、この製品以外の選択肢はちょっとないかも?
目立つ機能や仕様以外にも、価格を理由に手を抜いた点がほぼ見当たらないのも本製品の大きな魅力。
ただ、充電ケースの使用感など、いくつか気になる点もありました。
本記事では「QCY MeloBuds N70」の特徴や機能、実際に使って感じたメリット&デメリットなどをわかりやすくレビューします。


概要|MEMS&10mmダイナミックドライバー搭載の超ハイコスパモデル












結論|QCY MeloBuds N70とは?
- これって何?:価格を超えた多彩な機能やMEMS&10mmダイナミックドライバーによる次世代のリスニング体験を実現するQCY渾身の超ハイコスパなワイヤレスイヤホン。
- 誰におすすめ?:限られた予算の中、最高のTWSをお探しの方。長時間でも快適なノイキャンイヤホンをお探し野方。MEMSドライバーのサウンドを体験したい方 など。
- 製品の良いところ:1万円以下にもMEMSドライバーが。強力&扱いやすいノイズキャンセリング機能。ワイヤレス充電、装着検出など価格を超えた機能群 ユーザーフレンドリーは専用アプリ など
- 製品の注意点:イヤホンを取り出し辛い充電ケース。アプリのUIには改善点も。
- どこで買える?:Amazon製品ページ
付属品&同梱品


- N70 本体
- 充電ケース
- Type-C充電ケース
- イヤーピース 5サイズ
- 取扱説明書 等
今回サンプルで頂いた製品に同梱されていた取扱説明書は英語表記のみ。





今後、公式HPなどで日本語版PDFが配布されるのかな?
製品仕様|QCY MeloBuds N70


ブランド | QCY |
製品名称 | MeloBuds N70 |
形状 | カナル型 |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 6.0 |
ドライバー | MEMS+10mmダイナミックドライバー |
コーディック | LDAC, AAC, SBC |
再生時間 (AAC・SBC) | イヤホン単体:10時間(ANC OFF)/7時間(ANC ON) 充電ケース込み:50時間(ANC OFF)/35時間(ANC ON) |
防塵・防水 | IPX5 |
重さ | (イヤホン)約11g /(ケース)約49g(実測値) |
カラー | ブラック/パープル/チタンゴールド |
充電ポート | USB-C |
生産 | 中国 |
備考 | 専用アプリ/ワイヤレス充電/マルチポイント/装着検出機能/Google Fast Pair |


レビュー|QCY MeloBuds N70を使ってみた感想


「QCY MeloBuds N70」は特段、新たな新機能が搭載された最先端のイヤホンというわけではありません。
というよりも、以下の様な上位の価格帯の製品に搭載されるべき多様な機能や仕様がこの価格帯にまで降りてきた。これが本製品の魅力です。
- 次世代サウンドを実現!MEMSドライバー搭載
- 最大56dBの強力ノイズキャンセリング
- マルチポイント接続とLDAC併用可能
- ワイヤレス充電機能を搭載
- 装着検出機能を搭載 など



ちょっと驚愕レベルのハイコスパっぷりですね♪
もちろん、上記以外にもユーザーの利便性を高めるスタンダードな機能も多数備えます。
そんな「QCY MeloBuds N70」の魅力に以下のポイントから迫ります。
- 音質|次世代のリスニング体験を堪能
- 機能|扱いやすいノイズキャンセリング
- 機能|価格帯を超える強力な機能群
- 機能|ユーザー視点な専用アプリ
- 外観|デザイン&使用感


音質|次世代のリスニング体験を堪能する


QCY初の、そして、もしかするとこの価格帯では初となるMEMSドライバー搭載の本製品。
そのサウンドの主な特徴は以下。
- MEMS+10mmダイナミックドライバーのハイブリッド構成
- LDAC&ハイレゾワイヤレス認証取得
「QCY MeloBuds N70」のサウンドを特徴づけるのは間違いなくこのMEMS+10mmダイナミックドライバーのハイブリッド構成がもたらすリスニング体験です。


明瞭かつ艶のある高音域を担うMEMSドライバーと力強く中音から低音域を支える10mmダイナミックドライバーの組み合わせ。
試す前は不安もあった低価格イヤホンへのMEMSドライバーの採用。
ですが、精細な高音と悪目立ちをしないけど意識を向けるとリッチさが際立つ低音域。各音域ともに甘さのない高精細サウンド。
ここははっきり成功していると言えます。
そして、より多くのユーザーにMEMSドライバーを体感する機会を提供するN70。これが本当に素晴らしい。



ただ、そんなN70のサウンドにも気になる点が!?
他社のMEMSドライバー搭載製品と比べ、イコライザー「デフォルト」設定時、各音域のバランスに若干の違和感が。


どうも複数の楽曲において、中音域と低音域の間に僅かな空洞のようなものを感じるんですね。
これは初めてMEMSを採用したことによる調整の問題か、あるいは意図的な調整なのか? ちょっと判断に迷うところではあるのですが、筆者的には不自然に感じるケースが多かったです。
とは言え、これについては心配は無用。


イコライザー調整にて、中低音域を中心に気になる部分を持ち上げてやればその違和感もすぐに解消。



一気にハイブリッドなサウンドを堪能できるイヤホンに変身♪
本製品の地力を強く感じます。
このようにユーザーの好みにあった調整にしっかりと応えてくれるポテンシャルを備える「QCY MeloBuds N70」のハイブリッドドライバー。多くのユーザーにより豊かな音楽体験をもたらしてくれるでしょう。



好み次第だけど、イコライザー調整ありきとも感じるね!
もちろん、高音質コーデックLDACによる繊細かつ豊かに描写されたサウンドも無視できません。
お互いを活かし切るハイブリッドドライバーとLDAC。1万円以下クラスのワイヤレスイヤホンのサウンドが次の次元に進みます。
機能|強力かつ扱いやすいノイズキャンセリング


「QCY PureSilenz」技術によって最大56dBのノイズキャンセリングを実現。
そんな仕様的にもこれまた価格帯を超えたノイズキャンセリング性能を備える「QCY MeloBuds N70」。



が、N70のノイキャンの真骨頂はその扱いやすさにこそ♪
本製品のノイズキャンセリング機能の特徴は多彩なシーンに対応するその柔軟な調整幅にも見ることができます。


- アダプティブ
- 室内
- 通勤
- 騒がしい
- 風切り音カット
まわりの環境に応じて強度が自動調整される「アダプティブ」、外出時の風切音をカットする「風切り音カット」のほか「室内/通勤/騒がしい」の3つのシーンに対応。
その3つのシーンに関しては、更に「強/中/弱」と3段階の強度調整が可能。
これがなかなか扱いやすい。






例えば、他のノイキャンイヤホンでは使用時の圧迫感がきになる様な方も、この強度を調整することでその不快感を軽減することが可能。
例えば、筆者の場合、「通勤(強)」「騒がしい(強)」では若干の圧迫感があるのですが、「中」設定に落とすことで全く気にならないように。
そして、ほぼ作業用として使用中の現在は、「室内(強)」で快適な集中空間を手に入れています。
このように、細かな調整に対応する本製品のノイズキャンセリング機能。その活用シーンやユーザーの体質などの差を埋めることが可能。



より多くのユーザーに快適な静寂を提供することになるはずです♪
一方、「外音取り込み」については正直、価格なり。
全方位から音が飛び込んでくるその効き具合。それぞれの音の出元は少々把握しづらい印象です。
機能|価格帯を超える強力な機能群


「QCY MeloBuds N70」には上記の他にもにも多彩な、そして、中身の濃い機能が揃います。
- LDAC&マルチポイント接続の併用可能
- AI通話ノイズキャンセリング
- ワイヤレス充電機能
- 最大10時間/50時間連続再生
- 装着検知機能
- IP5防水規格
- Bluetooth 6.0
- 低遅延モード
- Google Fast Pair など
中でも多くの方が注目するのがマルチポイント接続使用時もLDACが使えることじゃないでしょうか。
この価格帯だけでなく、より上位の製品でも見送られる仕様です。
これまでサウンド重視のモデルでは泣く泣く諦めていたiPhone&Androidデイバス間の連携にも気兼ねはなくなりました。



これについては本製品以外にもあとに続いて欲しいです♪
また、同じくこの価格帯のワイヤレスイヤホンでは非搭載となることが多いワイヤレス充電と装着検出機能。


中でもワイヤレス充電は搭載されるだけでも、その評価が1段、2段アップする位、筆者にとっては重要機能。
また、イヤホン単体で最大10時間、ノイキャン使用時でも最大7時間の連続再生を可能にするバッテリー性能も大きな魅力。
ノイキャン性能と合わせ、長時間使用を前提とする作業用イヤホンとして大きく貢献しています
機能|ユーザーフレンドリーな専用アプリ


先に挙げたノイズキャンセリングの設定を筆頭に、操作方法や装着検出、イコライザーの設定など踏み込んだ設定が可能なのも高評価。
ユーザーのスタイルや好みに合わせたカスタマイズが可能です。
- バッテリー残量の確認
- プリセットイコライザー
- カスタムイコライザー
- パーソナライズイコライザー
- 空間オーディオ
- ANCノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- オーディオバランス調整
- トーンスイッチ切り替え
- イヤホンを探す
- 自動電源オフ設定
- ゲームモード
- 風切音検出設定
- スリープモード
- マルチポイント設定
- ファームウェアアップグレード
- アカウント設定
- 製品リセット など
ただ、最初に開くホーム画面(ステータス)のUIは少し残念。
というのも、この最初の画面でできるのは、基本「バッテリー残量の確認」のみ。


画面下半分には大きな空白が広がります。
上記に挙げた様な設定を行うには、必ず1度、2度スライドして画面を切り替えが必要。



アプリを起動したあと、必ず1クッション必要になるのは体験を損なうと感じます。
アプリを起動するのは基本、何かしらを起動するためのはず。
例えば、ノイキャン設定やイコライザー設定などのボタン位は、バッテリー表示の下あたりに置いても良いのかなとは感じます。


外観|デザイン&使用感
光沢感とマッド感が融合したイヤホン本体。






シンプルながらも個性を感じる「QCY MeloBuds N70」の充電ケース。






ここまでに挙げたような上位クラスの機能&サウンドをこの価格帯にまとめつつ、手抜きのない外観デザイン。



このあたりも他者の低価格製品とは一線を画すこだわりが♪
ただ、1つデメリットも。
それは謎に充電ケースから取り出しづらいイヤホンです。


コンパクトなケースが原因か、イヤホンの形状が原因か、とにかくイヤホンの先端が掴み辛いんですよね。
何かしらコツなどもあるのかもしれませんが、とりあえず取り出しにくい。



これだけはホント謎な形状ですw


まとめ|QCY MeloBuds N70のメリット&デメリット


本記事ではレビューした「QCY MeloBuds N70」1万円以下という枠を超えたコスパ抜群のノイキャンイヤホンです。
1万円以下の予算でリスニングにも利便性にもとことん拘るなら、現状では最強といってよいでしょう。



この抜群のコスパを超えることができるのは、未来のQCY製品だけなのかも!?
そんな気さえしてきます。


- ついにMEMSドライバーがこの価格帯に!
- イコライザー次第で化けるリスニング体験
- シーンやユーザーに応じて調整可能なノイズキャンセリング
- マルチポイント&LDACが併用可能
- ワイヤレス充電機能搭載
- ユーザーフレンドリーな専用アプリ
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- 充電ケースから取り出しづらいイヤホン
- アプリの一部UIは改善も期待
機能性に関してはさらに1段、2段と価格帯が上の製品にも引けを取ることはありません。
ノイキャン性能についても、作業用イヤホンに求めるレベルを余裕で超えてくるレベル。
一方、リスニングについては、あと1万円予算を上乗せすることができるのであれば、より良いモノに出会うことはできるでしょう。



つまり、1万円以下でとことんこだわるならN70を選んでおけば間違い無し♪
より多くのユーザーに次世代のリスニング体験と利便性を提供するハイコスパなワイヤレスイヤホン。
きっと多くのユーザーの音楽体験を向上させることになるはずです。







